人間とは、ひとつのあるセイカツから脱出すると、欲が出る生き物

就活に必要な書類をコピーするため、コンビニへ。

自動ドアを抜けた瞬間、

臭い。

なんだこの、汗臭とオッサン臭が混ざった臭いは・・・

って出火元は自分か！


なんてこった！！


給湯器が働き者のアパートに暮らしていた時は、
一日2回のシャワーに二日に1回の入浴をプラスするぐらいの行水好きだったのに。

これはあれだ、
やっぱり、
お湯が出ないからだ。

水で身体を洗うのが寒くて、
二日もゴシゴシをサボったからだ・・・


切実に給湯器が欲しい。


うなだれながら帰宅し、ポストを見る。

科学館のスタッフに応募していた書類が返送されてきて、
肩を落とす。

今日もうまくいかないのか。

と、諦めモードだったのに。


鳴った電話で、
2月の退職にあたり、
昨年12月からずっと続けてきた転職活動に終止符が！


ついに。

やっと。


内定が！！！


仏壇屋の経理兼販売。


もう一度、言おう。

仏壇屋だ。


給料は下がる。
借金の返済は遠のく。
家電はまたしばらく買えないだろう。


じっと手を見る。


働いてもないし自炊もしないのに
（できないというのが正しい）
ぼろぼろの手。


洗濯機が無いから全て手洗いだし、
アルコールアレルギーなのに、きょうび
どこに行ってもアルコール消毒を促されるから、
良くなりようがない。


じっと手を見る。
啄木さんみたいに。
金銭感覚ゼロの啄木さんはダメ人間なところが共感できる部分だったりする。
それ以外は共感はできないけれど。

一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集 (新潮文庫)

• 出版社/メーカー: 新潮社
• 発売日: 2020/09/15
• メディア: 文庫

これを逃したら、また半年仕事が無いかもしれない。
販売は苦手だとか、給料が安すぎるとか、言っている場合か、自分！


結局、とびついた。


前職も同じ状況でとびついて、結局10年以上耐えてパンクして・・・
それで何の準備もなく「あー！」ってなって辞めたんだよな・・・


いや。門出だ！
ネガティブでどうする。


早速、制服の採寸。


きっつ！！！


働かない・運動しない
主食　食パンとマヨネーズと妹が趣味で作って送ってきた大量のジェラード

太るよそりゃ。

だって栄養バランスが劇的に悪いんだもの。
体は溜めこむよ、足りないものが多いんだから。

だって燃焼しないんだもの。
溜めたものの上にまた溜まるんだもの。


・・・前途多難だ。


ともかくも。

仕事を得た。

ということは、

次に欲しいもの、それはお湯！！！だ！！！

あるセイカツからの脱出、
次は
給湯器の始動（アパートに備え付けられて「は」いる。壊れている。
使えないので存在しないと思って自分の気持ちをやり過ごしている）を目指そう。

タグ：就職 給湯器 内定